水利誘導について

 

1.先発隊、後発隊、応援隊の各々を有効に水利部署させる為に

(1)

共倒れ(特に消火栓)を考え、先発隊をはじめそれぞれの隊はどこへ部署したら良いか。

(2)

有効な水量があるか。

(3)

補水(給水)ができるか。

(4)

自然水利(河川)において水量調整が出来るか。

以上は、各班の指揮者も当然考えなければならないが、水利誘導の担当者も心得ておかなければならない。

 

2.誘導について

(1)

重要分岐点には、特に夜間は赤灯等もって誘導。

(2)

重要分岐点から、火点・水利の状況が不明瞭の時は同乗案内する。

(3)

誘導員が少ない場合は、一般の協力を願う。

(4)

ポンプ車等以外は、火点付近への乗り入れ禁止制限。

(5)

何台か同一水利へ部署する場合は奥から部署。

(6)

落差を考えること。

→自動車の場合6m~7m

(7)

自然水利(河川)の流れは意外と時間のかかるもの。

 

3.規格放水量

 

放水量

570㍑/分≒0.5m

 

筒先口径

23㎜ (7分)

 

筒先圧力

3㎏/cm²

 

4.河川水量の見方

川幅

×

水深

×

流れた距離

(流速)

 

1m

×

0.5m

×

10m

= 5m³

 

5.ポンプ部署の条件(有効水利の条件)

(1)

落差4.5m以下であること。(7m位までは給水可能)

(2)

水深50cm以上であること。

(3)

ポンプ車が、容易に部署できること。

(4)

自然水利は、0.5m³/分以上流れていること。

(5)

吸管に、土砂、ゴミ等吸い込まれる支障のないこと。

※消火栓には放水量が記載されています。

 

○一般的には次のように言われています。

「池、沼等は、全水量の50%~60%しか使えない。」

「貯水、池、プール等は全水量の80%~90%しか使えない。」

広告