安全管理の基本原則

1.落下物

・燃えている建物軒下は、特に注意する。

・状況によっては、建物内に踏み込む。

ガラス

・燃えている建物壁面付近での作業、通行止め等は特に注意

・ガラスを破壊する場合は、真下にいる隊員に注意する。

・ホースは、ガラスの落下で損傷をうけるので建物から離す。

梁(ハリ)

・ストレート注水により落ちやすい物を一掃し、内部に進入する。

・建物横架材接合部を第一に消火する。

・梁等の真下部署は避ける。

化粧タイル

モルタル

壁面から離れて部署。放水射程を確保し、真下からの注水は避ける。

携帯用ロープ等で、立入り禁止区域を定める。

危険を各隊員に知らせる。

2.転落

底抜け

木造、防火作りの2階階段、踊り場等に進入する場合

・敷居上部に部署し、床の中央部には部署しない

・強度を十分確認して、体重をかける。

スレート

屋根

アクリル板

屋根

工場の屋根又は、アーケード等に進入する場合

・重量に弱いので、原則として登らない。

登る場合は、もや、横架材上(止め金具部)を踏むか、屋根に積載はしごをのせロープで固定する。

滑落

勾配の急な屋根上で作業する場合

屋根での作業はさける。

登る場合は、安全バンド等の身体確保を厳守する。

高所作業

 

過度な作業にならないよう配意。

安全バンドによる身体確保。

交代要員を確保する。

3.落下物

モルタル壁

モルタル壁に水平に亀裂が入った場合

倒壊、落下危険が高まった場合は、モルタル壁付近の作業は止めロープで立入禁止する。

反対側からのモルタル壁への注水は避ける。

モルタル壁直近いる者は、相互に情報を交換する。

倒壊した方が安全である場合は、付近の安全を確保し倒壊させる。

接近進入する場合は、角から入る。

鉄筋、木造建物

木骨と鉄骨の接合部が燃え、又は、鉄骨材が加熱された場合

壁面の全体的な倒壊が起こるので、接合部を第一に消火する。

接合部真火の防ぎょは避ける。

鉄骨材が熱によりわん曲するので、落下に注意する。

4.煙等

ガス等

地下、高層、倉庫等の火災で内部進入する場合

内部進入は、必ず呼吸器を着装し、綱をつける。

進入隊員は、絶えず脱出所要時間、及び退路方法を考えておく。

交代要員を確保する

倉庫火災は、内容物を確認後進入する。

5.爆発

プロパンガス

 

都市ガス

 

メタン等

室内に漏えいしている場合

安易に内部進入しない。

室外で電気遮断し、窓破壊等によりガス拡散を図る。

必要な隊員以外は接近させない。

種類、性状が不明な場合は、可燃有毒ガスとして対処する。

屋外で広範囲に漏えいしている場合

風上、風横から包囲停車する。

早期に警戒区域を設け火気使用を禁止する。

送電をストップする。

ガスをストップする。

6.強酸類

濃硫酸

濃硝酸等

容器の破損で漏洩している場合

皮膚を保護し、衣服へ付着させない。

薬品類の飛散に備え、安全距離をとる。

滑りによる転倒に注意する。

7.バックドラフト(吹き返し)

密室の急激開放

倉庫、マンション、地下室等密室内の火災で内部進入する場合

ドア、窓を開放する場合は、吹き返しを予測して開放する。

開口部を作る場合は、反対側の隊と連絡をとる。

注水準備を整え開放する。

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